PINK FLOYD

THE DARK SIDE OF THE MOON

1.a) Speak To Me

       b) Breathe In The Air

2.On The Run

3.Time

4.The Great Gig In The Sky

5.Money

6.Us And Them

7.Any Colour You Like

8.Brain Damage

9.Eclipse 

1973年3月発表。ピンク・フロイドの最高傑作であると共に全人類必聴、必須アイテム。アルバム発売から88年までの724週間「ビルボード誌」トップ200に居座った怪物アルバム。現在までのアルバムセールスは3000万枚以上と計測不能の域まで達している。数字だけ見てもこのアルバムがいかに凄いかは明白だが特筆すべきはやはりその内容。これほどまで完璧なアルバムは見つけようにもそう見つからないはず。光の屈折を描いたアルバムジャケットも印象的で史上最高のジャケットの一つ。アルバムは心臓の鼓動音、無気味な笑い、アルバム各曲の断片などを詰め込んだコラージュから始まる。A「On The Run」はシンセを駆使して音響的空間を描いている。B「Time」はフロイドの楽曲でも最高峰。名曲中の名曲でしょう。時計の鐘の音からまるで時空の果てまで導かれ、そこに置き去りにされそうなトリップ感がある。ボーカルはデイヴとリック。ピンクフロイドは固定のボーカリストを置かない。それぞれの曲に合った声の持ち主が歌う。C「The Great Gig In The Sky」はリックのナンバー。ゲストのクレア・トリーの美しいボーカルが印象的。D「Money」はロジャー作。シングルカットされておりアルバム中最もポップなナンバー。キャッシュレジスターの音をリズムとして取り入れたこの曲はサンプリングの元祖とも言える。E「Us And Them」は解放感に浸れるリラックスした曲だ。F「Any Colour You Like」はフワフワと浮いていってしまいそうなシンセが印象的。まるで宇宙空間をさまよっているような空間に誘われる。そしてクライマックスへ。G「Brain Damage」ではアルバムタイトルである“The Dark Side Of The Moon”のフレーズが飛び出す。月の暗い側とは“あっちの世界”へ行ってしまったシド・バレットを指している。H「Eclipse」ではフィナーレとも言うべき感動の盛り上がりを見せ、心臓の鼓動音でアルバムは終わる。時代が経過しても決して風化しない恐るべき完成度。何度聴いても凄い。

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